ワキガの病院での治療方法にはどんな種類がある?処方される薬の副作用
ワキガの病院での治療方法にはいろんな種類がありますが、
多くの病院ではワキガを根本的に治療するために臭いのもととなっている
アポクリン腺の除去手術などを行っています。
しかしワキガに悩む人の中には手術する事に恐怖感があったり、
傷痕や後遺症が心配といった人も多いです。
そのため、病院でワキガを治療する際には、
その効果とデメリットにおいて自分の折り合いがつく方法を選択するのが良いでしょう。
また、ワキガにも軽度〜重度と個人差があります。
今回はにおいの症状別にワキガの治療方法をまとめてみました。
■軽度のワキガ治療には塗り薬・飲み薬という方法もアリ
■塩化アルミニウム液…ワキに塗る塗り薬
塩化アルミニウム液はオドレミンという名前で塗り薬が市販品が売られていますが、
病院で処方してもらう方が良いでしょう。
夜お風呂に入って水気をしっかり拭いた後に、臭いが発生していると思われるワキの部分に塗り込みます。
制汗効果と共に軽いワキガの症状を抑える効果があるため、
手術に抵抗がある人が使用するのに適しています。
しかし手術で根本的に臭いのもととなるものを除去するわけではないため、時には臭ってしまう事もありますので、
他の消臭スプレーなどと併用する人も多いです。
■臭化プロバンテリン(プロバンサイン)
臭化プロバンテリン(プロバンサイン)は保険適用が認められている内服薬なので
費用は抑えられますが、
副作用でドライアイや尿の出が悪くなったり、口が乾くといった症状が出ます。
そのため長期間の服用には適していません。
絶対に臭いたくないここぞという時に使うのが良いでしょう。
■ワキガの臭い恐怖症!自律神経と精神面をケアする飲み薬
自分のワキガの臭いなどの体臭を、必要以上に気にしてしまう人は意外と多いものです。
自分が臭いのではないかと思い込んでしまい、
誰かに臭いと思われたらどうしようという精神的な不安や恐怖心が芽生えてしまう事もあります。
このような場合に精神的な事が原因で発汗が促されてしまう事があるのですが、
こういった精神面や自律神経をコントロールするための薬が処方される事もあります。
しかしこういった薬には眠気やふらつきなどの副作用がありますので、
薬だけに依存してしまうのはあまり好ましくありません。
必ず医師の指示を守って薬を服用するようにしましょう。
■中度のワキガ治療なら手術しなくてもOK?
■ボトックス注射でワキ汗をコントロール
ボトックス注射にはワキガのにおいを抑える作用は無いのですが、
ワキ汗に悩む人に高い効果を発揮します。
ボツリヌス菌の毒をワキの下に注射する事で、
汗を出す伝達物質の分泌を抑制する事が出来るため、多汗症とワキガの両方に悩まされている人や、
先ほど挙げた精神的な事が原因で汗が出てしまう人に効果的です。
■電気凝固法でワキガと脇毛を一網打尽
電気凝固法はワキガの治療と脱毛を一度に行う事が出来る一石二鳥のワキガ治療方法です。
ワキの毛穴に電気針で高周波電流を流し、アポクリン腺や皮脂腺を破壊しつつワキ脱毛も出来ます。
■中度〜重度のワキガ治療には臭いの元を除去する方法が◎
■直視下手術法…医師の目視による手術
・剪除法(せんじょほう)
剪除法(せんじょほう)は医師が目視で行うワキガ手術です。
この手術は医師の技術が高いかどうかで後々のワキの手術跡のきれいさに差が出ます。
そのためなるべく口コミの高い所で手術をするのが望ましいです。
脇の下を切開し、その裏にあるアポクリン腺を医師が目視で一つずつ取り除いていきますので、
ワキガのもととなっている汗腺をしっかり切除する事が可能です。
手術は日帰りで出来るので便利ですが、4日〜7日程度は圧迫ガーゼをしなければなりません。また、3〜5cm程度の傷が残ります。この傷が目立たないかどうかが医師の腕の見せ所です。
■非直視下手術法…機械で行う手術
・皮下組織吸引法
直視下手術法に比べると傷口も目立たず、広範囲を手術する事ができますが、
医師が目視で行う手術ではないので100%の除去は難しいと言われています。
そのためアポクリン腺の根が除去できなかった場合、ワキガが再発すると言われているのがデメリットです。
脇の下に小さな穴を開け、アポクリン腺・エクリン線・皮脂腺をかき出して吸い取るのがこの方法になります。
・超音波吸引(治療)法
皮下組織吸引法から派生した方法が超音波吸引法になります。
超音波の熱でアポクリン腺を破壊・吸引しますが、こちらも皮下組織吸引法同様に
全てのアポクリン腺を取り除くのは至難の技ですので、同じく再発の可能性があります。
また、しっかり技術がある所で行わないとやけどや合併症といったリスクが懸念されます。
・皮下組織削除法
カミソリの刃のようなものが付いた専用器具を使い、刃の部分で皮下組織ごとアポクリン腺や
エクリン線などのワキガの臭いの元を削って除去します。
この方法だと傷口も小さい上に高い効果が見込めるので人気ですが、
患部が回復するまでに時間がかかりますし、皮膚が壊死するリスクがあるので医師の技術力が必要で、
こちらもまたしっかりした病院選びが大切です。